
子供がなかなか勉強しない。このままで大丈夫かな。どうすれば自分から積極的に机に向かうようになるのだろうか。そんな風に思うことはありませんか?
「中学生の勉強法2.0」は、そんな思いに対して勉強のヒントをくれる本でした。私としては、勉強以外の人生についても教えてくれるすごい本だと思いました!!
筆者は、石田勝紀さん。大学時代に塾を起業し、今ではVoicyパーソナリティ、教育評論家、「Mama Café」運営をしてらっしゃいます。Voicyを聞くと、ほんとに子供の悩みにわかりやすく答えてらっしゃるのが印象的です。
私は、こちらの本を同じくVoicyパーソナリティの尾石晴さんから知りました。尾石さんは年間300冊以上の本を読んでいるので、紹介いただく本にはどれも説得力があります。今回の本は、寮に住むことになった中学生の長男に送ったとのことでした。
親の私が読んでみたら、役立つことがいっぱいでした!何よりもお子さんに読んでほしいと思いますが、一体どこが響いたのか。印象に残った点を紹介しますね。
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まずは、なりたい自分の成績を決めよう
まずは、この本を読む前に、本当に成績を上げたいのか?を考える必要があると石田先生はいいます。この本の先を読めば、点数を上げるための勉強法が書いてるけれど、そこを読む前に、自分がなりたい成績を決めよう。この本を読んでいるということは、成績が3くらいの子が多いだろう。であれば、自分はオール4になる!、オール5になる!と決めることが大事だといいます。
自分で目標を定めることで、必要なやるべきことを考え、行動が変わってくるからかなと思います。そのため、この本を読んでいくならば、成績を上げる!と決めちゃいましょう、とのこと。
できないかもーと思っていたら、それはできない。まずは、仮でも良いから、やろう!と決めていきたいですね。
5つの重大法則
すごく役立つとおもったのが、「5つの重大法則」です。石田先生は以下の5つの法則を紹介しています。
①思った事は実現すると言う恐ろしい法則がある。
②どのゾーン(層)で生きていく?
③人と比べても全く意味がない
④間違い、失敗はどんどんするように
⑤本気で成績を上げようと思っている?
このなかで、私が印象に残ったのが「①思ったことは実現する」ということ。スピリチュアルっぽいですが、そうではなく、科学的な視点で説明がありました。
「思ったこと」とは、「心の奥底で思ったこと」ということ。例えば、「クラスで1番を取る!」といったとしても、心の中で「たぶん無理」と思っていると「無理」が実現している。この法則は昔から古今東西で言われていて、古くは紀元前のお釈迦様もおっしゃっていたそうです。
「心の奥底で思ったこと」とは「潜在意識」があてはまります。潜在意識とは、自分が考える前に、自動的な行動を引き起こしている。だからこそ、「自分は勉強ができない」という考えをまずは取り払う必要があります。そう思っていることが、まさに現実になってしまうからなんですね。「勉強ができる」「勉強が楽しい」。そんな意識を心の奥底からもつことが、重要になるとのことでした。
言葉の種類に気をつける
無意識の思いを変えるにはどうしたらよいか。石田先生は「言葉の種類に気をつける」ということをあげています。
勉強ができない子の特徴の1つに、マイナス言葉が多いということがいえるそうです。「勉強できない」、「勉強うざい」、「やりたくない」、「めんどくさ」。こういった言葉は聞いていて、気持ちが良くありません。
そして、面白いことに、なんと!マイナス言葉を減らすと成績が上がっていくといいます。完全にゼロにするのは難しいですよね。だから、まずはマイナスなことをできるだけ使わないようにする。減らすということでいいそうです。
マイナス言葉の代わりに、間違えたら「どうして間違っているんだろう」とか、「へー楽しいね」とか「これ面白い」と言ってみようとあります。確かにこのような言葉は、勉強以外の場でみんな使っていますよね。これを勉強でも使うようにする。すると、これだけで成績が上がっていくそうです。
この法則、なんだかすごくしっくりきました。確かに、勉強ができる子が「勉強できない」なんていいませんよね。マイナス言葉を使わないようにする。これはまず最初にできる心がけの一歩だと思いました。
中学生の勉強のポイントがいっぱい!
「中学生の勉強法2.0」は、勉強のポイントがたくさん詰め込まれていました。上記以外にも、例えば、問題集に答えを絶対に書き込まない、問題集は原則として3回繰り返す、間違えた問題はその場で回答解説を見て理解しわかったという感覚を忘れない、などなどがありました。これ、すべての中学生が読めばいいのでは?と思ったほど。
ただ、中学生の子供自身が、このような本をあまり手に取ろうとしません。我が家の長男は、購入して勧めたものの、なかなか手にしませんでした。読み終わったら何かしていいよ!といったご褒美をつけて、ようやく読み始めた感じです。なぜか読もうとはしないんですよねー。すごく役立つのに。やはり親が紹介するものは嫌なのでしょうか。私も、両親に勧められてもきっと手にはしなかっただろうからな・・・。
そして、読んでみて、役立つなと思ってもらえたとしても、時間がたつと忘れてしまうものです。次の定期テストでは、「中学生の勉強法2.0」で紹介されていたことをすっかり忘れてしまっていました汗。本にも書かれてますが、テストが近づいてくるたびに、手に取ったほうが良いと思います!
中学生で身についた学習方法は、高校生、大学生、そして大人になっても使える一生の糧になると思います。お子さんの学習方法でお悩みがある方は、是非手に取ってみてください。そして、本棚にそっと置いてみてください。きっとお子さんが手に取ってくれる日がくるはずです。
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